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太陽の王と月の妖獣
ヴォンダ・N. マッキンタイア 著「太陽の王と月の妖獣」



栄耀栄華をきわめる太陽王ルイ14世の住むヴェルサイユ宮殿に、伝説の怪物である海の妖獣が運びこまれた。
捕まえたのは、イエズス会士で自然哲学者のイヴ・ドラクロワ。
妖獣を世話するイヴの妹、マリー=ジョゼフは妖獣がただの獣ではなく、知性あるものであることを確信し、捕らわれ殺される彼女を救いたいと願うようになる。
ネビュラ賞受賞作。

最初、こりゃ馴染めん、と思ったものの、中盤からするすると読めるようになりました。
やっぱり時代背景や、登場人物の説明で最初はくどくなってしまういのが難点ですね。
特に王侯貴族が関わると、なんだその言葉使い!とキイっとなりますね。

海の妖獣は、セイレーンをなぞらえているので、歌で会話するのですが、そこの表現がちょっと分かりにくかったのを除けば、海の妖獣とマリー=ジョゼフの触れ合いはすごく生き生きとして想像しやすく、微笑ましく思えた。
「陸の女」「海の女」と対等になり、その自由を願って、それまで尊敬以上の感情を抱いていた太陽王、教皇さえも裏切り、着飾っていたドレスを捨てて奔走する姿は、小気味良い。
散々、王を高めた後落とすのだから、その効果は絶大。裏切ってもしょうがないよね、と思わせて、作者の勝ち。
終わりも、すっきりとまとめあげ、肉厚に飾られた御伽噺でした。色々人名でこんがらがりましたが、後読感が良かったので良し。

「太陽の王と月の妖獣」と訳された「The Moon and the Sun」
色々含ませた題とは分かりますが、月の妖獣というよりも、月のように従うリュシアン伯爵を意識してつけられたという感じ。でも、和訳はこの題の方が素敵ですね。
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【2006/06/10 23:58 】 | 小説感想 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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